- 2015.10.29 Thursday
- 16:18
開催されると知ってからずっと楽しみにしていて、その思いが強すぎて見に行くのを躊躇していた展覧会。
「若林奮 飛葉と振動」展に行ってきました。
何を感じ、どう受け止めるのか、真っさらな気持ちで対峙してきました。
2時間以上かけて見て回りました。
いわゆる難解な彫刻がたくさん並んでいる屋内なのに、「自然」を感じられる不思議。
人間と自然との関係。
それが示しているもの、そこから得る感覚的なもの、そういうものが形になって在りました。
普段、意識することを忘れているのだけれど、でもかつて感じたことがあるような、どこか懐かしい印象でした。
自分の中のガチガチに硬い扉を開けるのは一苦労でもありましたが、凝り固まった感覚を解きほぐしてもらったような、見ない方が賢明だと硬く閉じていた眼を開かせてもらったような、そんな感じでもありました。
12月23日まで、神奈川県立近代美術館で開催中です。
- 2015.10.28 Wednesday
- 13:19
久しぶりにコチニールで染めてみました。
藍の水色の上に重ね染め。
紫です。
こういう色はあまり染めたことがないので新鮮です。
畑の風景も少しずつ変化しています。
夏にはトウモロコシやトマト、きゅうり、ゴーヤー、、背の高い野菜の青々とした壁があちこちにあって、結構わさわさしていましたが、今は大根、人参、ネギ、玉葱、キャベツ、、根菜や葉物類が土を覆っています。
うちの畑の棉が一番長身になりました。
昨日もたくさん収穫できました。
収穫はまだまだ、年明けまで続きます。
畑仲間の方にいただいて植えたサフランの球根、昨日、花が咲いていました。
香辛料のサフランはこの花の雌しべを乾燥させたものですが、なんと1グラムのサフランを採るのに160個ほどの花が必要とか。
そりゃ高価なはずです。
この花から採れた3本の雌しべ、大事に大事に持って帰りましたよ。
でも、花だけでもとってもキレイです。
昨日は背高泡立草で染めました。
前に染めてあった濃いめの藍の糸に重ねて染めて緑に。
背高泡立草って、花粉症の原因だと言われたり、繁殖力が旺盛だったりで、なんだか嫌われ者のようなイメージがあります。
でも実際は、風媒花ではなく虫媒花なので花粉症とは関係ないそうだし、諸々薬効もあるみたいです。
煮出している時も、すっとした良い香りが漂っていましたよ。
甕覗(かめのぞき)。
藍染めの最も薄い色の名前です。
藍甕に布や糸をさっとくぐらせただけの薄い色。
水の入った甕の水面に映った、空の色を覗き見た色という意味もあるらしいです。素敵だ〜。
我が家の藍、最近はもう濃くは染まらなくなっています。
藍の色素が少なくなってきているような。
今年はたくさん染めたし、気候も涼しくなってきているし、そろそろ終わりなのでしょうか。。
でも今染められる色が、まさに甕覗。
そもそも布や糸をさっとくぐらせただけでは、色はなんともおぼつかないもの、何度も何度も重ねて染めてしっかり色を付けるわけですが、今の我が家の藍は何度も重ねて染めても緑がかった薄い水色にしかなりません。
甕覗。たぶん、終わり際の今だけ染めることのできる色なんだと思います。
はかなげだけれど、透明感のある美しい色です。
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