日本民藝館展講評会

  • 2016.12.09 Friday
  • 12:16

 

 

今年も民藝館展の講評会に参加しました。

 

この1年で、私は少しでも成長したのだろうか、、今年もまた自分の至りなさを感じて帰ってきました。

 

この気持ちを忘れずに、こういうものをつくりたい、をもっと入念に、繊細に。

 

正しい方向に少しずつでも前に進めたらと思います。

 

民藝館展2016

 

 

 

志村ふくみさんの展覧会

  • 2016.10.27 Thursday
  • 13:41

 

 

世田谷美術館に行ってきました。

 

「志村ふくみ 母衣への回帰」展。

 

もちろん展示してあるのは主に着物なのだけれど、もう着心地とか素材としての糸の感触とか、そんなものを超えていて、それ自体をキャンバスにした圧倒的な色の世界が広がっていました。

 

清らかで神秘的な世界に誘われたまま美術館から外に出て、そして快晴の砧公園の木々の緑や木漏れ日がとても美しく包んでくれて、夢見心地のまま家路につくことができました。

 

 

息子がまだお腹の中にいた頃、志村さんの本を読みまくりました。

 

家の近くに大きな公園があって、木々の茂る散歩道や広い草原もあるのに誰もいなくて静かで、身重の私のお気に入りの散歩コースでした。

 

木陰のベンチに腰を下ろして、1時間くらい読書に没頭することもありましたが、いつも読んでいたのは志村ふくみさんの本でした。

 

もう17年も前のことです。

 

 

月日が経って、自分も歳をとって、雑事に追われることも多くなって、当時感じたことや、感じ方、みたいなことを忘れてしまっていることを、展示を見終わって思いました。

 

もちろん若さゆえ自由で妄想的、出産育児への不安もあってだいぶ感傷的なところもあったと思いますが、今よりもずっと敏感に周囲にあるものを受け入れていた気がします。

 

恥ずかしながら17年前の5月初めの日記。

 

「志村ふくみさんの『母なる色』を読んだ。難しい本だけど、木もれ日の光の中で読むと、理解はできなくても感じることはできる。植物の樹液の初々しいもも色、藍甕の中に見える一瞬の紅の存在。世の中に色が氾濫しすぎて、そんな神秘的な色を見る心を失いつつあるように思う。物質に付着した色じゃない、人間の手の及ばない色、空の青や草木の緑、花の色、とにかくそんな色を謙虚に感じることのできる心をずっと忘れずにいたい。」

 

むちゃくちゃ恥ずかしいんですけれども、今回展示を見て感じたことも、これと同じようなことでした。

 

忘れずにいたかったのに、忘れてました。

 

 

美しい裂がたくさん展示してある部屋の壁に、「裂によせて」という詩の一部がありました。

 

 

なぜ、ひとは

ガラス絵や、貝殻や、玉をみるように

織物をみようとしないのだろう

 

どんな材料で

どうして染め

どのようにして機にかけ

織り上げたのかと

 

まず問いかける

 

まるでそういう仕掛しか

織物にないかのように

 

 

これを読んで、自分を振り返ってみなさいと鏡を目の前に突きつけられたような、そんな気になりました。

 

こんなふうにしか織物を見られないなんて、それは私が織物を冒涜していることになりはしまいか、とさえ思いました。

 

もちろん織物にも色々ありますが、人の手で自然由来の恵みでつくりあげる布は、それが鑑賞の対象であろうが纏われようが、哲学的な何かを宿している気がします。

 

その限られた小宇宙の中で、布が囁きかけてくる何かを感じたいし、そんな布をいつの日か織れるようになりたいものです。

 

砧公園木々と木漏れ日

 

砧公園木々

 

志村ふくみ展

 

 かつて読んだ本と今回購入した図録や本。

 

 ページが開いてある図録は、22年前、

 遠路はるばる滋賀県立近代美術館まで見に行った

 「志村ふくみ展 人間国宝・紬織の美」の時のものです。

 

 背表紙も光焼けしてしまっているけれど大切なもの。
 

 

星野道夫さんの回顧展

  • 2016.10.25 Tuesday
  • 08:19

 

 

星野道夫さんの写真展に行ってきました。

星野道夫展

 

全国を巡回していた特別展、会期ギリギリでようやく足を運ぶことができました。

 

迫力の大パネルの写真、直筆の手紙、優しい笑顔のポートレート。

 

 

私が星野さんを知ったのは映画「ガイアシンフォニー第三番」でした。

 

その後すぐ星野さんの本を貪るように読みました。

 

エスキモーのクジラ漁の話、とても印象に残っています。

 

解体前の祈り、最後に残された頭骨を海に返す儀式。

 

狩猟民の神聖な精神世界。生かされているという想い。

 

それまで勝手に思い込んでいた狩猟の人たちの認識が変わりました。

 

私の属する小さな世界の外に、たくさんの自然や人々の尊い営みがあることを想像しました。

 

 

星野さんの生き方、写真、著作に影響を受けた人はたくさんいると思いますが、私も直接的でないにしろ、その一人です。

 

星野さんがアラスカの自然と人々に交わって描いた「もうひとつの時間」。

 

私が「棉の布」として、無機物の布と有機的な棉との関わりを意識するようになったのも、そんなところからかもしれません。

 

 

星野さんが亡くなって20年という年に、私は「工房からの風」に出展させていただき、星野さんの故郷の市川にご縁を持つことができて、自分自身の布づくりを見直すきっかけを頂いたこと、ただの偶然と思いたくないです。

 

市川には何度か通いましたが、星野さんが行きつけにしていたCafe螢明舎には行ったことがなく。

 

今度ゆっくり訪れて、星野さんがいた風景を珈琲と共に味わってみたいと思っています。

 

 

 

葉山芸術祭

  • 2016.05.02 Monday
  • 12:43


葉山芸術祭が始まっています。

私は今年は何も参加していないのですが。


昨日は友人のところへ遊びに行ってきました。

場所は「まなばんば葉山」。

まなばんば葉山外観

園児・小学生のためのアフタースクールです。

まだ立ち上がったばかり、新しい木の香りが心地よい、清潔感あふれる空間でした。



プレオープンに伴い色々とイベントが企画されていて、そのうちの一つ、ブルース・オズボーンさんの『親子』の写真展を見てきました。

親子写真展

親子という関係ならではの表情が一瞬に切り取られてます。

うちだったらどう写るのだろうとか、いろいろ思いながら一つ一つ見させてもらいました。

4日には映画「OYAKO」上映会と親子写真撮影会があるそうですよ。

他に、親子でも大人だけでも楽しめる、ワークショップもあります。

詳しくはこちら → 
まなばんば葉山 → 

葉山芸術祭、ゴールデンウイーク中は特に町のあちこちでいろんなことが行われています〜。

地図を片手にぷらぷらするのはいかがでしょうか。

葉山芸術祭 → 

あ、海もいいですよ。


 

民藝館展講評会

  • 2015.12.10 Thursday
  • 14:49


昨日は日本民芸館展の講評会に行ってきました。

自分の物足りなさを目の当たりにして凹んで帰ってきました。

それでも入選のショール2点について「巻いて纏ってみて良いと思った」という評価をいただけたことは、日頃から意識して制作していることでしたので、本当に嬉しかったです。

今後もそうであるよう励みたいと思います。


昨日は一般公開より一足早く入選・準入選作を見ることができる日でもあります。

織物以外の作品もじっくり拝見しましたが、陶器や籠などたくさん素敵なものが並んでいました。

使い手として楽しい気持ちで眺めていたものの、ふと、つくる側として自分の不甲斐なさに愕然としてしまうのでした。

「欲しい!」と思うもの、これを身近に置いたら確実に生活が彩り豊かになるであろう、しかも使うほど愛着が強くなって決して裏切らないだろうと思うもの、そういうものがいくつもありました。

一目見ただけで、そう感じさせるチカラがあるものたちでした。

それが、先生がたがおっしゃっていた「技術+魅力」ということなんだと、自分なりに理解できたように思います。

実際に「もの」を目の前にしながら感じることができたのはとても勉強になりました。


先生がたのアドバイスや、作家さんたちの創作に対する熱い気持ち、自分が感じた色々なことを胸に刻んで、1日1日を大切にこれからも制作していきたいと思います。


2015民藝館展DM
平成27年度 日本民藝館展 ー新作工藝公募展ー 
http://www.mingeikan.or.jp


 

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